2019/10/05
あなたのコンタクトレンズは大丈夫?
コラム
コンタクトレンズの使用期間と特性をちゃんと理解!
コンタクトレンズは大きく分けると、ハードレンズとソフトレンズに分類されます。このうちソフトレンズには、コンベンショナルソフトレンズと呼ばれる長期間使用レンズと、1日交換タイプ・2週間交換タイプ・1ヶ月交換タイプの使い捨てレンズがあります。
ハードレンズが安全に使える期間は2年〜3年、コンベンショナルソフトレンズの場合は1年〜1年半とされています。
でもこれらの使用期間はあくまで目安。たとえ使用期間内であっても、傷や破損、汚れ、付着物などが原因で作り替えや交換が必要な場合もあります。
■コンタクトレンズの種類と特性
ハードレンズ | 長期使用型ソフトレンズ (コンベンショナルソフトレンズ) |
定期交換型ソフトレンズ (使い捨てソフトレンズ) |
|
---|---|---|---|
レンズ形状 | かたい 黒目より小さい |
やわらかい 黒目より少し大きい |
やわらかい 黒目より少し大きい |
つけごこち | ゴロゴロする 2,3週間〜約1ヶ月で慣れる |
違和感少ない 3日〜1週間で慣れる |
違和感少ない 3日〜1週間で慣れる |
平均寿命 | 2年〜3年 | 1年〜1年半 | 1ヶ月/2週間/1日 (レンズの種類による) |
お手入れ | 洗浄 水道水ですすいで装用 |
洗浄+消毒 水道水ですすげない |
洗浄+消毒 (1ヶ月タイプと2週間タイプの場合) 水道水ですすげない |
装用時間 | 14時間以内 | 12〜14時間以内 | 12〜14時間以内 |
こんなトラブルありませんか?
〈キズ〉
ハードレンズは、付いてしまったキズに汚れが付着しやすくなり目への障害につながることも。ソフトレンズは小さなキズに注意が必要。レンズのはめはずしや洗浄時に加わる力によって大きな欠損や破損につながります。
〈破損・欠損〉
ハードレンズ、ソフトレンズともに洗浄中やレンズを保存ケースに収納する時などに破損や欠損が起こりやすくなります。小さな欠損や破損は装用しても気づかない場合もあり、目を傷つける場合もあるので注意が必要です。
〈汚れ〉
ハードレンズもソフトレンズも、レンズの洗浄を怠ったり、不十分だと汚れやすくなります。左上の写真は主に涙液中のタンパク質が付着した例です。
定期的にレンズのタンパク除去処理を行うようにしましょう。
〈付着物〉
右上の写真は、眼脂の汚れの例です。この他にもファンデーションやマスカラなどの化粧品が付着して汚れることもあります。レンズのくもりや異物感などの症状を感じたら要注意。こすり洗い用洗浄剤で汚れを落とすようにしましょう。
〈変形〉
変形は汚れの付着の進行によって生じる場合が多く、目の負担に。
変形に気づいたら早めにレンズ交換を。
〈カビ〉
ソフトレンズは消毒が不十分であったり、保存液の交換サイクルが長いとレンズにカビが生えることがあります。
いずれの場合もレンズを新しくする必要があります。
違和感や不快感を感じたら、迷わず眼科を受診!
キズや破損、欠損に気づかずレンズ装用時に痛みを感じた時や、レンズのくもりを感じた時など、違和感や不快感が続いたら、目のトラブルにつながる恐れがあります。
そんな時は自己判断に任せず、眼科を受診しましょう。
くさつコンタクトでは併設の眼科で無料のレンズチェックを行っています。レンズの寿命や状態によっては、作り替えが必要な場合もあります。
瞳の健康と快適なアイライフのために、定期的なレンズチェックを受けましょう。
ずっと快適に過ごすために。
日頃のケアの怠りや長時間装用、使用期間を超えた装用などは、レンズの汚れにつながるだけでなく、重篤な眼障害を招く恐れがあります。
日頃のお手入れや目にやさしい装用サイクルで快適なアイライフを叶えましょう。
☆あなたは完璧!? 基本の取り扱いやケアを再チェック☆
- レンズを触る前には必ず石けんで手を洗う
- レンズを取り扱う時は、爪を立てずそっと丁寧に行う
- 装用前にキズや破損、汚れをチェックする
- 推奨されている装用時間を守る
- 使用期間が決まっているレンズは定期的に交換する
- こすり洗いはレンズの両面行う
- ソフトレンズは毎日の洗浄と消毒をダブルで行う
- レンズケースは使用後によく洗って乾燥させ清潔に保つ