コラム

2016/11/22

紫外線、目にもダメージが!?

コラム

毎日の暮らしの中で浴びている紫外線。シミやそばかすの原因になるだけでなく、瞳にも影響を及ぼしていること、ご存じでしたか?
紫外線の多くは角膜で吸収されますが、波長によっては、目の奥にある水晶体や網膜まで達してダメージを与えます。このダメージが蓄積すると、将来的に眼病を引き起こしたり、目の老化を促進する原因ともなり得ると指摘されているのです。具体的には「ゆきめ」とも言われる「紫外線角膜炎」や粘膜の一部が異常に増殖する「翼状片」、水晶体が濁って視力が低下する「白内障」、「加齢性黄斑性症」などの症状を引き起こす可能性があるとされています。

紫外線の仕組みを知ろう。

太陽の光は、波長によって「紫外線」「可視光線」「赤外線」に分けられます。このうち、紫外線とは、もっとも波長が短い光線のこと。
その波長の長さによって3つに分類され、長いものをA波、短いものをB波、もっとも短いものをC波といいます。
さらに注意したいのがブルーライト。これは可視光線の中でも紫外線に一番近く、強いエネルギーを持つ青色光のことで、眼の角膜や水晶体で吸収されずに、網膜まで到達します。”LED”をバックライトに使用するPCなどの画面などもブルーライトが発せられており、最近ではブルーライトカットのメガネなども登場しています。

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紫外線A波

大気による吸収をあまり受けずにほとんどが地表まで届き、シミやたるみなど、肌の老化の原因のひとつとなりますが、B波に比べると影響は小さいとされています。

紫外線B波

オゾン層などによって大部分が吸収され、残りが地上に達しますが、日焼けの原因となります。近年では、オゾン層破壊によって地上に達する照射量が増加しています。

紫外線C波

オゾン層などによってすべて吸収されるので、地表には到達しません。

4月から5月は紫外線が上昇する季節

紫外線は夏のもの、と思っていませんか?実は紫外線の量は4月から5月にかけて上昇し始め、7月から8月にもっとも強くなります。つまり春から初夏にかけては、紫外線対策が必要な季節。
肌はもちろん、目の紫外線対策もしっかりと行う必要があるのです。
また最近では季節によって紫外線がピークとなる時間帯が変わることが指摘されています。春から秋にかけては、朝9時頃と午後3時から4時にかけてが紫外線のピークとされています。

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