コラム

2016/11/22

近年急増中のドライアイって!?

コラム,コンタクト

ドライアイとは、涙の分泌量が減ったり、涙の成分のバランスが崩れることによって、涙が均等に行きわたらなくなり、目の表面を潤す力が低下した状態のこと。
涙は、油層、水層、ムチン層という成分から成り立っていますが、様々な原因でこれらの成分のバランスが崩れると涙が蒸発しやすくなったり、眼表面に傷がつきやすくなります。
現在ドライアイの患者さんは、国内で800~2,200万人もいるとされ、年々増加傾向にあります。

コンタクトも目の乾操感の原因に?

エアコンによる乾燥や、長時間のパソコン使用、夜更かし、まばたき不足など、ドライアイの原因は様々考えられますが、コンタクトレンズの装用もそのひとつ。
なかでもコンタクトレンズは、装着時には水分をたっぷりと含みますが、時間とともにレンズ表面の水分が蒸発し、涙が広がりにくくなり、目を乾燥させてしまうことがあります。
そこで開発されたのが、乾燥に強いソフトコンタクトレンズの次世代素材「シリコーンハイドロゲル」です。

ソフトコンタクトレンズの高性能素材 『シリコーンハイドロゲル』

シリコーンハイドロゲルは「酸素透過性が高い」「乾燥感が少ない」「扱いやすい」というメリットを持つ、ソフトコンタクトレンズの新素材。
往来のソフトコンタクトレンズは高酸素透過性のレンズほど、含水率(=素材に含まれる水の割合)が高い分蒸発する水の量も多く、乾燥を引き起こす原因となっていましたが、新素材のシリコーンハイドロゲルは、含水率が低く、蒸発する水分が少ないうえ、取り込んだ水分を放しにくいという特長を持ちあわせています。

 

POINT1/ハードコンタクトレンズ並みの酸素透過率!

目も呼吸しているため、酸素不足になると様々な不調の原因となります。
これまでのソフトコンタクトレンズは、水を通して酸素を取り入れていましたが、シリコーンハイドロゲルは、素材自体が酸素をよく通すので、ハードコンタクトレンズ並みの酸素透過率を実現!より目にやさしいレンズへと進化を遂げました。01

POINT2/乾燥しにくく長時間うるおい感をキープ

酸素をよく通すシりコーンハイドロゲルは、素材に含む水分量が低く抑えられているため、蒸発していく水分自体が少なく、長時間つけても快適!
水の分子を引き寄せてキープする特性があるので、目のうるおいを長く保つことができるのです。02

POINT3/形が安定しているので扱いやすい

シリコーンハイドロゲルは、ハードコンタクトレンズにも使用されているシリコーンを含んでいるので、指に乗せても形が崩れにくいのが特長。
そのためはめ外しや、こすり洗いなどのレンズケアもスムーズにできます。03